ジュネーブ食べ物編

フランスに近いとはいえ、ジュネーブもスイス。美食の国ではないので、基本的に食べ物は質素。名物なんてチーズ料理しかないはず。海がなくて高い山ばかりだからしょうがないよね。というわけでチーズ料理を食べてきましたよ。

 

到着日のお昼は中央駅近くの、こぢんまりとしたレストランへ。で、頼んだのはピザ。いきなりイタリア料理じゃんorz まあでもチーズの国だからとクアトロフロマージュにしてみました。でも4種類のチーズが何だったのか忘れた。何でメニューの写真撮ってないんだ?メインのチーズは多分グリュイエール。ゴルゴンゾーラとおぼしきブルーチーズものっていて、とにかくヘヴィー。超熟タイプの濃厚なチーズばかりで、美味しいんだけど食べ進むとだんだんうんざりしてくるし、塩分が強いので身体にも悪そう。ワインが進みそうな味なんだけど、午後から仕事もあったのでワインも飲めず…

 

滞在中は昼も夜も用務先でビュッフェが出たので、自分で食事を選ぶことはできず、それではつまらないと、滞在最後の夜に町中にあるガイドブックに載ってる店に出かけてみた。

お店は小さなホテルのレストラン。山小屋風の内装で観光客の気分を盛り上げます。大都会の真ん中だけど、ちゃんとスイス旅行した気分w で、生演奏付きで太っちょのおじさんがヨーデルまで歌ってくれます。

前菜は生ハム盛り合わせ、ピクルス、ミックスサラダ。

メインはミートフォンデュとチーズフォンデュ。サイコロ状の赤身の牛肉を、返しが付いた二股の細長いフォーク?で刺して油で揚げて、たれを付けて食べる。チーズの方は三つ叉フォークにフランスパンを刺して、たっぷりのチーズを絡めて。これがうまい。チーズの風味が濃厚でいままで食べたどのチーズフォンデュよりもうまかった気がする。地元ジュネーブ産のワインが進みました。またたべてもいいなあ。

 

今回の食事はまあそんな感じでした。

 

日暮れのジュネーブ

滞在中一日くらい街で夕食を食べるかと、日暮れの街に出てみた。到着日に比べるとずいぶん暖かく、北関東並みになったので散歩もそんなにつらくなかった。

日暮れのレマン湖。1枚目右にうっすら見える、三角形にとんがった山がモンブランじゃないかなあ。違うかなあ。

 

怪しげな和食屋。いろんなメニューがある・・・1フラン=90円です。さすがスイス、物価高いね。

 

冬寒く、夏暑そうなガラス張りのオフィスビル。ガラス張りだとかっこよくなるのかと思いきや、あんまりかっこよくない。気が散りそうだなあ。

というわけで夕暮れ以降の風景を雑然と。

レマン湖畔の水鳥

陸上にいる人間が寒がっているというのに、水鳥たちっていまにも凍りそうな水に浮かんでいても、全然寒そうじゃないんだよね(当たり前か。いやぁ、まるまると太っていて結構美味しそうだよねえ(ぉ

Cathédrale Saint Pierre de Genève

日曜日だったせいでどこにも行くあてのない観光客を無料で(笑)受け入れていたのがサン・ピエール大聖堂。ジュネーブで一番の教会かな。他の欧州各地の大聖堂と比べて特に優れてるところはない気がするけど、寒さをしのげるというのは本当にありがたいことで(ぉ 

 

なかなか絵になるよね。というか、サンピエールの写真はすべてこのアングルのような気がする。

 

内部はこんな感じ。派手じゃないけど、綺麗だし落ち着ける感じ。パイプオルガンもあるんだね。

大聖堂の中でぼんやりステンドグラス眺めていたら、南欧系の小柄なちょっとかわいい感じの女の子からシャッター押してくれるように頼まれた。国内外問わず結構頼まれるんだよね。オレに気があるとか、写真うまそうとかじゃなく、カメラ持ち逃げしなさそうとかそういうことなんじゃないかと思うけどw

ジュネーブ市内散歩

ホテルには朝9時過ぎに着いたんだけど、10時には部屋に入ることができた。とは言ってもホテルの部屋からの眺めがかなり寒々しく、眺めていても楽しくないので、部屋を出ることに。

この日は仕事が夕方からだったので、昼間は少し観光でもするか、と思ってバスで町中へ。

 

途中、バスの車窓から見た国連欧州本部。

さて、観光といっても全く観光の予習をしてきてなかった、というかジュネーブって別に観光都市じゃないので、どこ行っていいかそもそもよくわからない。さらに日中の気温が氷点下7℃とかだったので、あんまり外を出歩きたくないというか。特にレマン湖畔はちょっと歩いたら死ぬんじゃないかと思うほど寒かったので、町中へ。しか〜し、当日は日曜日だったんですよ。欧州は日曜日はお店が全部閉まるんですよね。最近はパリやロンドンでは一部開いてるお店もあるんだけどねえ・・・

 

ジュネーブは大都市なんだけど、思った通りお店は全部閉まっていて誰も歩いていない、寒々しい町並み。時折いる通行人は、ほとんどが行くあてのない観光客。

 

河面を抜ける風が身を切るようで・・・

 

中心街はトロリーバスが多いので、道の上は架線がスゴイ。

というわけで、以下、何の変哲もない町並みを少々。

ジュネーブで宿泊したホテル

ジュネーブでは空港近くの高級ホテルに宿泊。もちろん割引料金プランで泊まったけど、出張宿泊費の上限を超えているので、一部自腹。ジュネーブはホテル代高いからね。

 

まあ、ここが正面玄関じゃないけどかなり地味な外観。遠くから見た全景もかなり地味だよね。こういう質素な外観の建物は結構多い。

 

で、中に入ると結構派手だったり。廊下には絵が並んでいたり。外見より中身で勝負ということか(違

 

部屋はまあ普通。豪華さはないけど広々して居心地はいい。バスルームにはシャワーブースもあるし、スリッパ、バスローブ付き。部屋には無料の低速無線LANが付いているほか、インターネット電話や動画を見る人はこっち、と書かれた高速無線LANや有線接続もできるようになってるんだけど、そっちの方はなんと1日3,000円!今時、信じられん…まあ低速無線LANでもFaceTimeでテレビ電話できたので、無料のやつで充分なんだけど。

 

ちょっと珍しいもの、その1

コンセント。欧州は日本とは形が違うので、アダプターが必要なんだけど、この形は初めて見た。かわいいよね。アース付きの3孔タイプの差込口が3組、円周上に並んでいるのがなかなかおしゃれ。実用性はどうかと思うけど。

 

ちょっと珍しいもの、その2

無料のコーヒー紅茶にチョコレート。コーヒーは普通のインスタントだと思うけど、お茶の方は特殊なティーバッグ。黒い水玉模様が付いたスティック状のアルミパックかと思ったら、これ自身がティーバッグ。黒い点々は穴で、このスティックをカップに入れてお湯を注ぐとそのままお茶だけが抽出されるという・・・これは初めて見た。

 

朝食風景。種類豊富。味もいい。切り立てもほかほかロースハムもあるし、卵料理はオムレツなどをその場で好みのものをオーダーできる。いつも食べ過ぎちゃうんだよね。

LH1212 FRA-GVA

フランクフルトに着くと入国審査。昔はほぼ素通りだったのに、年々厳しくなる。パスポートを1ページずつ、ハンコが押されてるページをなめるようにチェックしてからハンコを押してくれた。早朝で人が少なく飛行機をほぼ先頭で降りたにもかかわらず結構時間がかかった。後ろの方の席であとから飛行機を降りた人は相当時間かかったようだ。その後、今までは検査官がいるのを見たこともなかった税関で全員チェック。行き先などをたずねられる。EU入国時にそんなチェックがあったのは初めてだよ・・・そして乗り継ぎ便のための手荷物チェック。前回は別室に連れて行かれて持ってたVAIOの拭き取り試験させられたけど、今回は何事もなく無事通過。乗り継ぎ便の出るターミナルAに移動。

 

日本発着便が利用するターミナルBからAまでの間は長いトンネルがある。昔はもう少しサイケな色の照明だったんだけど、最近は少しおとなしい感じ。

 

出発ゲートはターミナルの先の先。フランクフルトの空港は来るたびに拡張されていて移動がホントに大変だよ。健脚向きだね。

 

早朝といってもまだ外は暗い。外は氷点下10度くらいなので、飛行機の雪や氷を落とすのは必須。ラウンジで軽く朝食を食べて、搭乗開始時刻にゲートに行ったら搭乗が始まる気配はない。搭乗開始時刻の設定の方が早すぎるだけという気もするね。ゲートに行ったら羽田で取材受けていたお偉いさんっぽい人がいた。目的地まで同じだったのか…

その後何事もなく定時に出発。わずか一時間のフライトなのに今時珍しく無料で機内食が出たよ。サンドイッチ一つだけだけど。もはや短距離便で無料の食事出す会社なんてほとんどないよね。

 

そんな感じで乗ってるうちに日が昇ってきましたよ。朝焼けがキレイだけど、窓ガラスが汚いんだよね・・・

さて、羽田出発から気になっていたお偉いさん、気になって調べてみたところ東京のオリンピック招致委員会の理事さんだったようですね。申請書を提出しにローザンヌまで行く途中だったようで。そんなにオリンピックやりたいかねえ…

ANA203 HND-FRA

定時に搭乗開始。あれ、出国前に見たカメラマンがいるな。

 

お客さんはかなり少ない。こんながらがらの飛行機乗ったのは911直後にアメリカ行ったとき以来だな。成田便だとほぼ満席なのになあ。羽田便の知名度が低いのか、深夜便というのがいまいちなのか・・・ビジネスクラスは搭乗率2割くらいだった。

 

シートは787や成田便の777とは違って、一世代前のタイプ。

 

フラットになるんだけど、水平にはならないので、ずり落ちそうなんだよね。

 

人間を乗せたままなめらかに動く電動リクライニングを限られたスペースと重さの中で実現するのって大変そうだよね。

 

まずはシャンパン。珍しくロゼか・・・

 

おつまみは野菜スティックにアイオリソース、シュリンプカクテル。

普通ならこのあと夕食なんだけど、深夜便って夕食出ないんだよね。夕食食べてから深夜に乗るから当然なんだけど、乗って最初の機内食が出ないと悲しいよね・・・まあでもビジネスクラスだと、うどん、ラーメン、どんぶり、サンドイッチなどをいつでも食べたいだけ頼めるので、大食漢の方でも大丈夫なんだけどね。

 

私は食が細いので食べ物は取らずに寝酒を一杯。ボルドーの赤ワインって言ったらおかきがついてきた。ワインに合わせるならチーズだろ普通・・・(欲しけりゃ自分で頼め

 

ビジネスクラスだと当然各シートに電源が付いてるんだけど、VAIOのACアダプター付属のケーブルってプラグの付け根にプラスチックが巻いてあるので、コンセントの奧まで刺さらないんだよね。シート電源は奧まで刺さらないと電源が供給されない仕組みなので、使えないのでありました。知らなくて困る人多いのかもしれないね。

 

普段見ないミュージシャンのミュージックビデオを見るというのはなかなか面白い。ゆずのやつは長回し風のハートウォーミング的なショートムービー。個人的にはこういうのは好きになれないなあ(ぉ。家入レオって初めて名前聞いたけどつるっとした顔でつり目がちでかなり好みのタイプ。曲とPV自体はあと一歩な感じだけど。しかしなんといっても

 

きゃりーぱみゅぱみゅはすばらしいな。クセになる。YouTubeに高画質の公式PVが2曲おいてあると思うので是非大画面でご覧いただきたい(笑

 

到着前の朝食は和食にしてみた。

 

なめたがれいの煮付け。味が良くしみていて美味い。

 

金針菜のきんぴら。しゃくしゃくした食感がいいね。美味しい。

 

で、食後のコーヒー。

 

飛行中はずっと夜。真っ暗で何も見えないんだけど、たまたま外を見たら街の明かりが。どこだろう。ロシア西部かなあと思うんだけど。というわけで、まもなくフランクフルト。

 

羽田空港国際線ターミナル

羽田から外国に行くのは一昨年の12月のハワイ、昨年秋のシンガポールに続いて3回目。今回羽田発を選んだのは、787が就航すると聞いたから。たしかに予約時には787になっていたんだけど、ボーイングからの飛行機の納品がなかったので(大丈夫なのかね…)、私の搭乗便は旧式の777に変更になってしまったorz というわけで、本来の目的は達成できなかったんだけど、羽田の国際線ターミナルも結構悪くない。私にはあまり関係ないけど都心から近いし、空港自体もこぢんまりしてるから時間的にも無駄がない。ラウンジのシャワールームも結構立派だし、食べ物も結構充実している。まあ、今日は家で夕食食べて来ちゃったからラウンジではあまり食べないんだけど。不満があるとすれば深夜便だと制限区域外のお土産物屋さんが軒並み閉店していて何も買い物ができないことと、ラウンジのお酒の品揃えが貧弱なことくらいかなあ。

それでは、いってきます。

取材受けていた人、あれ、だれ?

消費は美徳

私のTLで歴史的に最も評価の高い座右の銘と言えば『迷ったら、高い方』であることは言うまでもない。迷っている両者が方向性の違うものなら『迷ったら両方』という亜種もなかなかすばらしい。そんな折、最近新たな名言が。『迷う理由が値段なら買え。買う理由が値段ならやめておけ』安物買いの銭失いよりは本当に欲しいものを買った方がいいという至極真っ当なはなし。メーカーだって負けてない。ちょっと古いけど『趣味なら、本気で。』は簡潔で本当にいいメッセージ。まあ、本気出して60Dなのかよという点は、当初から言われていたとおり、大いに疑問が残るが(笑。

TLではこれだけ威勢の良い名言が連日飛び交っているというのに、最近の大手メーカー各社の決算には本当に衝撃を受ける。震災や洪水の影響があったにせよ、みんな全然モノを買わないんだな。あるいは充分値下がりするまで待ってから、さらに量販店で値切る私のような悪徳顧客が多いせいかもしれない(ごめんなさい。

実際、モノを買う時のことを考えてみる。カメラが趣味の人は、本気だから発売前どころか発表前から情報収集に余念がなく、これだと思う機種は万難を排し、発売日にゲットする。で、購入したおよそ半数に残念な点を発見してヤフオクに売り飛ばし、次回の購入資金に充てる。まさに本気。家庭を崩壊させる直前、ぎりぎりまで資金を投資し続ける。これこそ本気。一般人の近寄れる領域ではない。一方、写真が趣味の人はカメラやレンズ自身にそれほど思い入れがあるわけではないにしろ、自分の表現したい世界がこのレンズなら表現できるかもしれないと妄想し始めると、とどまるところを知らない。結局レンズ沼にはまっていくのだと伝え聞く。日本経済を救うかもしれないのはこういう中毒命がけの人々だ(笑。

では、趣味じゃないから本気じゃない人はどうやって買い物をすべきか。これはなかなか難しい。趣味じゃない、つまり生活必需品として買うんだから、必要十分でなければならない。本当に必要であること、さらにこれより安い機種じゃダメなんだということを説明できる必要がある。量販店のワゴンに積まれた特売品ではダメな理由を説明することはかなり難易度が高い。何しろ買おうと思っている人もそれを審査する人も一般人なのだから…

そもそも、機種選定だって大変だ。ボリュームゾーンだから多数のメーカーからたくさんの機種が出ている。量販店には似たような商品がずらりと並んでいて、そもそも区別がつかない。さらに、差別化のため、毎年のように新しい機能がどんどん発明されていく。しかもメーカーごとに同じ機能の呼び名が違っていたり、同じ名称の機能なのに実際の性能に大きな開きがあったり。一般人にはとてもついていけない。それでいながら廉価機はコスト削減も激しいので、カタログには現れない不便さや弱点が隠れていたりする。こんな中から自分に必要な機種を探し出すのは相当難しい。いや、カメラで言えば、一番の問題は、自分にとってどんな性能のカメラが必要なのか自分自信でわかっていないこと。それどころか、自分がどんなシチュエーションで写真を撮るつもりなのかさえ思い描けない人も多いわけで・・・

一番の解決法は趣味じゃなかった人を趣味にしてしまうことかな。無限の可能性が広がるからね。売り手側の皆様はそのための地道な努力をしていかないといけないんだろうなぁ。特にカメラはこのところずっと変革期にあって、一番面白いガジェットなんだから。