コートブルー

時刻通りにやってきたローカル線は落書きだらけのおんぼろ。中は海水浴に行く客でかなり混雑していた。う〜む、おとなしく始発駅から乗っておけばよかった(笑

車掌さんは女性。私服っぽいから本物の車掌さんかどうかわからない。

取りあえず、空いていた海側の窓際席を見つけて座る。しかし、窓は汚れだらけでしかも下からは開かないので、この汚れ越しに景色見るのか・・・という感じ。

 

L'Estaque駅出発。港の向こうに微かにマルセイユの街が見える。

そしてトンネルを抜けると、南の海が眼下に。青く澄んだ海。

ガラス越しに写真を撮るときはチェックの服はやめようw

南仏の東半分、ニースとかカンヌとかモナコがある方は Côte d'Azur(コートダジュール、紺碧海岸)とよばれていて有名。一方、西側のマルセイユからさらに西の海岸には Côte Bleue(コートブルー)という名前が付いているんだけど、正式な日本語訳名は多分ない。地球の歩き方にはちょっと載ってるけど、外国人観光客が来るところではないようだ。ちなみに乗ってるローカル線もコートブルー線という名前が付いているらしい。1時間に1本も電車走ってないくせに何で複線なんだよ。うちの地元のローカル線はもっと本数多いけど、単線なんだぞ(かなりどうでもいい

レスタック散策

マルセイユ・プロヴァンス空港から直行バスで中央駅、マルセイユ・サンシャルル駅に到着。駅前のビジネスホテルでチェックイン。朝の10時台だったのにチェックインできた。

駅前のビジネスホテル。築浅で綺麗だけど、設備は簡素。客室に冷蔵庫とか引き出しとか一切なくて潔い。まあ、日本並みに無料の客室無線LANはあるし、無料の朝食に出てくるパンとかチーズとか美味しいし、不満は一切なかったかな。

南仏に来たのだから一刻も早く地中海を見なければ、ということで、初日はローカル線に乗って海が綺麗なところに行くことに。ただし、この電車、本数が少なくて次の電車は2時間後。それまで時間つぶすのもったいないから、バスに乗って一駅先まで行って、田舎町をぶらつくことに。

地下鉄とバスを乗り継いでEstaque港へ。そこから坂道を上りながら何もない街をふらふら散歩。いやあ、同じ田舎でも南仏は雰囲気がいいねえ。我が田舎町と偉い違いだ。

 

鉄道駅近くまで登ってきて見下ろすとこんな感じ。遠くにマルセイユが見える。

 

庭に子供用プールがある家もあって、お母さんと子供2人が楽しそうに遊んでいた。

 

買い物帰りの親子。フランスでは買い物帰りにフランスパン小脇に抱えて帰るってホントなんだよね。

 

そんなこんなでL'Estaque駅到着。この駅舎は閉鎖されていて使われていない。脇を回ってホームに行くと

こんな感じ。さびれてるねw 電車の到着はもうまもなく。

LH1086 フランクフルト発マルセイユ行き

フランクフルトからの乗り継ぎ便は満席。窓側の席が取れたものの、ちょうど昇ってきた朝日が真横から照りつけて、まぶしいことこの上ない。ブラインドを下げたままにしたいところだけど、せっかくの窓際なので、時々外を見る。

雲の間から南ドイツの山が見えてきた。そしてアルプス上空。しばらくするととなりのフランス人夫婦がなにやら騒がしいので、外を見ると

中央の少しとがってるのがモンブラン。欧州人にとっては一番有名な山の一つ。まあ富士山みたいなものかなぁ。そういえば日本では富士山とか阿蘇山の上空を飛んでると機内アナウンスが入ることが多いし、今回も帰路、佐渡島上空を飛んでるときにアナウンスがあったけど、外国ではそういう機内アナウンスって滅多にないような気がする。

そうこうしているうちに、無事着陸。着陸時は撮影できないので、綺麗な地中海の海が撮れなかったのは残念。ホント、野暮な規制ですよね。

香港土産

我が家でお土産といったらそれはもう確実に食べ物か飲み物。せっかく香港いったんだからSIMロックのかかっていないモバイル端末を、とかそういう考えはほぼゼロ。

というわけでまずは定番から。

上環のちょっと有名なお店で買ったお茶。どちらも台湾のウーロン茶。小さい箱の方がちょっと高級。ウーロン茶といっても福建省産のあの茶色いお茶ではなく、緑がかったさわやかな風味のやつ。

宿泊したホテルにお土産としてついていたプーアル茶と、日本にも支店のある英記茶荘のジャスミン茶。プーアル茶は普段あまり飲まないんだけど、たまにはいいかも。

プーアル茶はかたまりとして売られるのが普通。

続いて調味料。

写真でかすぎw 李錦記のオイスターソースは日本でも売ってるけど、これは初めて見たスタンディングボトル。珍しいので買ってみた。なんだか、ケチャップのようだ。

XO醤は3個買ってきた。むかし、香港返還の頃に日本でもブームになったけど、最近は滅多に耳にしなくなったXO醤。香港では高級調味料として定着したみたい。干し貝柱とか蝦子とか魚介乾物がぎっしり入った食べるラー油みたいなもの。そのままご飯に乗せて食べてもいいけど結構からいので、まあ普通は炒め物の調味料とか、あっさり味のスープにアクセントを加えるとか、そういう使い方が多いかな。

今回は珍しく豆豉も買ってみた。刻んで麻婆豆腐とかの隠し味に入れてみるのもいいかな。

蝦子麺。これさえあれば香港風の雲呑麺もどきができる。まあ雲呑は自作しないといけないけど。大手メーカー品を買おうと思ったんだけど、行ったスーパーにはそのスーパーのPB製品しか置いてなかったorz

出汁取るための干しエビ。乾物屋街で買ったんだけど、やたらでかい。充分具になる。干し貝柱と干しエビはスープ取るのに重要だよね。

そして今回のメインのお土産はこちら

この箱に入っているのは3日目の夕食後に鏞記で買った

ピータン6個入り。ちなみに2箱買いました。どんだけ好きなんだって言う話ですがw 黄身がとろとろで実に美味いです。しっかりしたプラスチックケースに入っているので、長時間持ち歩いてもひび1つ入っていないのがすばらしい。堪能いたしました。

というわけで、長かった香港編もようやく終了。

この先しばらく出張も含めて海外旅行の予定が入っていないんだよね。次はどこに行くのかな。

HKG (NH910) NRT

昼食後、出国してお店を少しぶらぶらした後、搭乗ゲートへ。

空港ってかっこいいですよね。

私の乗る便はパンダジェットでした。どう見てもパンダには見えませんが…それに乗っちゃえば普通の飛行機ですしねえ。

窓際でしたが、西日がきつかったので、この写真を撮ったとき以外はずっとブラインド締め切ってました。

古い機種のエコノミーのシートテレビは画質が残念で。しかもレターボックスで表示しちゃってるから、もう見られたもんじゃないというか。正直、ノートPCに映画をダウンロードしておいて飛行機乗った方がよっぽどましというか。まあ、この映画の場合は画質悪くてもそれなりに楽しめますが・・・

機内食は和食と洋食から選択。あるいは豚肉と牛肉から選択とも言える。

こっちが和食。

サイドディッシュは蕎麦と海苔巻きと卵焼き。

メインディッシュはカツカレー。きっとみんな満足。日本に帰る機内食は多分全便これでいいと思う。

こっちが洋食。

サイドディッシュ。手ぶれしまくり。だって、機内暗い上に揺れるんだもの。ワインがぶ飲みしすぎで酔ってたせいじゃないですよ。エコノミーでもメインディッシュのチョイスによってサイドディッシュが変わるのがいいですね。

メインはビーフシチュー。

というわけで無事帰国いたしました。成田着は夜。東京の家にたどり着いたのは深夜でした。空港がもっと近ければいいのに…

美心閣@香港国際空港

最終日、午後の飛行機で帰国なので昼食には2通りの可能性。エアポートエクスプレスの香港駅近くのレストランで早めの昼食にするか、少し早めに空港に行ってチェックイン後に食べるか。市内で食べる方は慌ただしいので、空港で食べることに。空港内にも飲食店は結構あるけど、一番香港が満喫できるのは出発ロビーの上階にある美心閣。飲茶が食べられる。が、この店、前日のお昼に飲茶食べた店と同じMaximの経営じゃないか。ということは味も変わらないのかなあ。よくわからない。

天井が高く広々した空港ロビーに広大な中華レストラン。満席だけど、客の回転は速い。

この店は伝票にチェックしてオーダーするタイプ。日本語なくても中国語と英語でなんだかわかるよね。左半分が点心。

もちろんデザートも充実。

まずはエビ蒸し餃子。水晶鮮蝦餃って書いてあったらとりあえず頼むべし。

叉焼腸粉。やたら長い。長すぎておかしい。普通半分くらいの長さで出てくるだろ?

蟹子のせシュウマイ。

カスタードまん。中のカスタードが熱々で食べるの大変。

締めはもちろんマンゴープリン。

というわけで出国間際まで香港を堪能しました。さようなら香港。いってない店もたくさんあるし、また来たいなあ。

ガチョウのロースト@鏞記酒家

香港最後の夕食は鏞記。香港では知らない人のいない老舗の名店。広東料理一般なんでも美味しいのですが、ここは特にガチョウのローストとピータンが有名。どちらも世界一と言う人もいますね。

セントラルの駅から少し山側に入った、ランカイフォンの手前にあります。

高級広東料理屋ですが、雰囲気はとても庶民的。観光ガイドにも必ず出ているお店ですが、いつでも現地人でいっぱいです。

ビールが缶で出てくるあたりがもう・・・

名物のガチョウのロースト。身が締まっていながらもジューシーで美味しいですね。

エビとアスパラと百合根のXO醤炒め。こういうのも美味しいんですよね。ビールが進む。味付けがしっかりしてるからお弁当のおかずにしてもよさそう。

デザートは当然マンゴープリン。

日本でもこれくらいの料理を出す中華料理屋がもっと増えればいいのになあと思うのですが…

飲茶@大会堂美心皇宮

3日目のお昼は飲茶。ホテルや高級広東料理店、あるいは地元の有名飲茶専門店の飲茶もいいんだけど、気軽さを優先して大会堂美心皇宮へ。香港市の公会堂の上にある食堂なんだけど、大きくて明るい店内で今や数少なくなったワゴンサービスで飲茶が楽しめるので、香港市民から観光客まで人気がある。味はまあ香港では標準的というレベルなのかもしれないけどね。

小さくて地味な入り口だけど、店内は広い。

いつも満席になって外に行列できるんだけど、この写真を撮ったのはランチタイムが終わった閉店後なので、空席が目立つ。

お茶と差し湯のポット。よく見かける陶器のポットじゃなくて金属製。

こんな感じでおばちゃんがワゴンを押して回ってくる。遅い時間に来ると品数が減っちゃうのが残念。

現物を見ながら「じゃあ、これとこれとこれ」とかオーダーできるので、言葉の問題を気にしないですむ。

で、オーダーすると伝票の該当する値段のところにハンコが押され、最後に精算。

何はなくともまずはエビ蒸し餃子。これだけのために香港に来たと行ってもいいくらい好きなんですよ。エビ、ぷりっぷり。

いやあ、盛大にピンぼけ。オートで点心を撮るとどうやっても蒸籠に焦点が合うんですよね。中央一点フォーカスにして撮らないとダメですよね…

エビ入り腸粉。腸粉ってもともと朝食に食べるらしいんですけど、ワタシは飲茶の時にしか食べたことがない。つるっとした皮の食感がいい。けど、これはちょっと皮が厚ぼったかったかな。

これは魚のすり身(カマボコみたいなもの)の海苔巻きの天ぷら。まあ美味しいけど飽きる味。

叉焼パイ。皮がさっくりしていて甘めの叉焼が美味しい。

昼食前に許留山でデザート食べて来ちゃったし、夕食の時間も迫っていたので昼食は軽めに済ませました。本当は滞在中にもう一回くらいは本格的な飲茶に行きたいところだったのですが、今回はかないませんでした。ちょっと残念。

新同楽魚翅酒家

2日目の夕食は昨年ミシュランで3つ星を取ったという、フカヒレ料理の有名店、新同楽。昔、別の場所に店があったときに行ったことがあるので、今回は2回目。ミシュランで星を取ったせいか日本のガイドブックにも載っていて、日本人客もちらほら。でも、現地の人っぽい人が一番多かったかなあ。平日なのにやっぱり満席。スゴイねえ。

ちょっと奮発したセットディナー。メニューに日本語があるのがいいねえ。日本人客を呼ぶには必須だよね。

前菜4種盛り。和食の八寸とかでもそうだけど、小さくてきれいなだけじゃなくて、本当に一品一品美味しいかどうかが重要。4品ともにうまかった。香港の焼き物はいいね。

フカヒレの姿煮、最後の仕上げは客席の前でやってくれる。ちなみに店内は明るく開放的でやや殺風景。高級感がなくて、なんだか三つ星レストランとは思えない感じ。

フカヒレの姿煮。フカヒレの食感と濃厚な上湯のマッチング。美味。美味いけど、高すぎるなあとは思う。

アワビとガチョウの水かき。アワビは最高峰といわれる三陸吉浜の干しアワビ。美味いねえ。美味いけど、高すぎるよなあ。で、それにあわせているのがなんとガチョウの水かき。これは初めて食べた。見た目はまさにガチョウの足そのものだけど、コラーゲンたっぷりでこれがねっとり美味い。

キノコとエビのXO醤炒め。普通に美味しい。こういうのは家庭でもできそう。

ラムチョップのグレービーソース。これは中華ではないな(笑

締めはなんと稲庭うどん、牛挽肉のせ。はやってるのか?稲庭うどん。美味しいけどさあ、もっと中華っぽいものがよかったよ・・・

アーモンドスープ。杏仁豆腐の固まってないやつ。ホットだった気がする。

最後は果物。

という感じのコースでした。とても美味しゅうございました。前日に引き続き、こてこての広東料理ではない、今時らしいアレンジがされているのがちょっと意外でした。これが今時の香港中華なんですかね。

雲呑麺@池記

二日目の昼食は雲呑麺の有名店、池記で軽く。

メニュー。日本語どころか英語も書いてないし、店員さんも通じなさそうなので、心配になるところだけど、まあ漢字から想像すれば大丈夫。頼んだのはAランチで雲呑麺と油菜として芥蘭、Bランチで皮蛋痩肉粥と糖水として豆腐花。

香港で雲呑麺というとぷりっぷりのエビがたっぷり入ったエビ雲呑と細い輪ゴム的な麺(笑)の組み合わせ。麺かスープにエビの卵が入っていることも多い。日本のラーメンとはずいぶん違うけど、私は結構好き。

具が見えないけど、皮蛋と豚肉のおかゆ。普通は朝ご飯で食べるものなんだろうけど。普段はおかゆなんて・・・と思うけど、たまにはいいものです。日本のおかゆとは違ってコメが砕かれていてポタージュ的な味わい。

芥蘭の炒め物。日本で中華の青菜というと青梗菜が一番メジャーで、あとは豆苗とか空心菜あたりが有名になってきたけど、広東料理ならばベストはこれ。かき菜とかの類いでクセがなくてうまいですよ。なんで日本にあんまりないんだろうか。

デザートは豆腐花。暖かい豆腐に黒砂糖がふってあるもの。優しい味でおいしいですね。

というわけで、夜に備えて軽めに抑えてみました。こういう普通のものが美味しいというのも香港のいいところですね。