床屋

先週末、床屋に行った。ワタシはかれこれ30年ほど、同じ床屋に行っていて、ただの一度も浮気したことがない、超優良顧客なのだ。お店は50代後半とおぼしきご夫婦と20代前半のお嬢さんで切り盛りしている。ご主人が髪を切り、奥さんかお嬢さんのどちらかがシャンプーと顔そりの両方を担当する。どちらが当たるかは運次第。ちなみに奥さんもかつては美人さんだったことをうかがわせる感じの良い方なのだが、お嬢さんの方がショートヘアのちょっとツンとした感じの美人さんで個人的にはストライクど真ん中。なので、どちらが当たるかで気分が全然違ったり(笑

この床屋さん、昔ながらの床屋さんで、いまでも組合の協定料金が存在しているのかは知らないけど、シャンプーなど一切混みで調髪4,000円という昔ながらの料金設定。学生時代は土日に行くと必ず10人待ちという感じの大繁盛店で、待合所に置いてあったゴルゴと美味しんぼをすっかり読み尽くした記憶がある。それが今はいつ行ってもすぐにやってもらえるくらいホントにがらがら。平日、近所の老人相手に繁盛してるならいいけど、そうじゃないならいつつぶれてもおかしくない感じ。今さら新しい床屋探すのとかいやなので、つぶれないで欲しいんだけど…

今の時代、コスト意識の強い人は駅前の1,000円床屋に行き、おしゃれさんは都会の美容院に行く。本来主役であるはずの町の床屋に誰も行かないという悲劇。世の中の流れをそのまま映してる感じで実にわびしい。「普通」を維持することがこんなに難しいなんて、子供の頃にはまったく考えてもいなかった。もちろんお店も努力はしていて、ポイントカードはあるし、内装も機材も頻繁に替えているのでお店はキレイだし、女性用も含めたいろいろなコースとか設定している。冬場などの乾燥する時期はひげそりあとにナノイースチームを肌に当ててくれる過剰サービスまであるんだな(笑。まあね、でもこういうのって根本的な解決になっていないんだよね。機能満載だけど売れないガラケーを見ているようだ・・・

ひげ剃ってもらいながら、そんなようなことを考えていました。なんでそんな余計なことを考えていたかって?奥様の方が当たったからに決まってるじゃないですか。次回こそは・・・それまで日頃の行いを良くするぞ!