2011年3月11日金曜日のお昼頃、TLは平和で一杯だった。
なんか鼻水が出る→ティッシュ一枚丸ごと丸めて鼻に詰める→コーヒーを飲む→うっかり鼻に詰めたティッシュの先がコーヒーに浸かる→瞬時に熱いコーヒーがティッシュに浸透→鼻の中が熱くて死ぬかとおもた。
— 浅岡 省一 (@shoichi_asaoka) March 11, 2011
ひとり、胃に穴の開きそうなクマデジさんを除いては。
かなりアウェイな会議に向けて出張。経験を積ませるような仕事を指示されるのは喜ぶべきことなんだろうけど、にしても今後三時間の展開を考えると胃に穴があきそうだ…
— クマデジ (@Kumadigital) March 11, 2011
まさかこのツイートから三時間もたたないうちに大事件が起こるとはだれも思いもしなかった。
午後2時46分、私は都心の職場、築浅の頑丈な建物の2階にある自席で職場のメンバーと雑談をしていた。揺れは立っていられないほどではなかったが、かなり長時間続き、本能的に物につかまりたくなる感じはあった。この建物でこんなに揺れるとは。
これはやばい
— アルジェ (@argentum_vivum) March 11, 2011
しかし、机の上の物は全く落ちることなく、被害はゼロ。堅牢な建物のせいか、身の危険を感じることはなかった。しかし、場所や建物によってはきっと大変だったのではないだろうか。現に栃木公国では
死ぬかと思った
— U.t.a.N. 1985 (@utan1985) March 11, 2011
携帯はもちろん固定電話もつながらないので、ツマにメールをしてみた。ネットは普通につながった。が、返事は来ない。
同じく。ツマに連絡が付きません。 RT @saika: SoftBank網も途絶?電話も繋がらない
— アルジェ (@argentum_vivum) March 11, 2011
あとで聞いたはなしでは、全員建物から避難していたからメール見られなかっただけのようである。それに比べると私の職場は誰も避難せず、みんな平常営業。黙々と仕事を続けていた。
@brownsugar_t ですよね。実は職場とその近傍は全く被害がないので、普通に仕事してる人多数。テレビの世界とは別世界です…
— アルジェ (@argentum_vivum) March 11, 2011
特に電車が止まって帰れないことが確定した人は徹夜で仕事するか的な感じで・・・
しかし、うちの職場、避難指示も出なければ帰宅指示も注意喚起も出ない。普通に仕事のメールが流れてくる。普通に働けと言うことか?
— アルジェ (@argentum_vivum) March 11, 2011
一方、会議で都心に出てきていたクマデジさんは
@argentum_vivum 帰れないです。会議大盛り上がりですが。
— クマデジ (@Kumadigital) March 11, 2011
まだ会議やってんのか…
夕暮れ、仕事が一段落したところで、自宅への徒歩ルートをいくつも開拓済みの私はそろそろ帰宅の準備。
こんな日に限ってラジオの入るウオークマン持ってきてなかった上に、モバイルブースターも自宅だ…自宅でると情報難民になりそうだなあ。自宅まで10km徒歩だと2時間くらいかかるのかな…
— アルジェ (@argentum_vivum) March 11, 2011
帰宅した妻と電話がつながった。固定電話同士だと強いな。自宅の被害は予想の範囲内だったようだ。さて、歩いて帰るとするか。
— アルジェ (@argentum_vivum) March 11, 2011
大渋滞。そして歩行者の列がすごい。
— アルジェ (@argentum_vivum) March 11, 2011
iPhoneアンテナ一本も立たないけど、なぜかネットはつながりまくり。それにしても渋滞ヒドイね
— アルジェ (@argentum_vivum) March 11, 2011
iPhoneは通話はできないけどなぜかネットはいつも通りの速度でつながっていた。これはかなりの安心感につながった。
燃料補給。 (@ 松屋 白山店) http://4sq.com/fmpTdf
— アルジェ (@argentum_vivum) March 11, 2011
そして途中で夕食、牛丼並。混雑はしていたけれどいつも通り営業していたのは本当にありがたかった。
@kumadigital 人並みすごいですね。歩くのたいへんです。みんな歩くの遅い‼
— アルジェ (@argentum_vivum) March 11, 2011
中仙道旧道はすいてる。 (@ とげぬき地蔵尊) http://4sq.com/gwXOu9
— アルジェ (@argentum_vivum) March 11, 2011
国道17号は歩道も車道も大混雑。特に歩道を歩く人の速度が遅くていらいらしたので、巣鴨からとげ抜き地蔵の参道になってる旧中山道へ。
17号線は大渋滞というより、止まったきり動いていません。 (@ 板橋区役所前駅 (I18)) http://4sq.com/gIysh4
— アルジェ (@argentum_vivum) March 11, 2011
ディスカウントストアで食べ物を買い物して無事帰宅。意外にも家の中の被害はほとんどない。よかった。
— アルジェ (@argentum_vivum) March 11, 2011
自宅到着前、近所のディスカウントストアではまだ商品は一杯あった。もっと買いだめしてから帰れば良かったよ(笑)
地上から60 mの高層階にある我が家、エレベーターも1基を除いてちゃんと動いていたし、自宅もドア枠のまわりにひびが入っていたけど、それ以外はほぼ無傷。自分自身の実感としては電車が止まってしまったこと以外はほぼ日常通りという感じ。そのせいもあって、テレビで見る大洪水やコンビナートの大火災が現実のものとはなかなか受け止められませんでした。
一方、九州にお住まいなのに、こういうタイミングで東京にご出張だった方も。
羽田空港、22時30分から毛布を配るようです。
— MacBS (@macbs) March 11, 2011
災難というのはいつ起こるのか本当にわからないものです…
あと、
とりあえず寝れるときに寝ておこう。今後また何かあったら家族を守れるのは私だけだし。明日の朝目が覚めて本当の被害状況が明らかになるのが怖い。
— B (@brownsugar_t) March 11, 2011
私も「家族を守れるのは私だけだし。」とかヒーローっぽいことが言える人になりたかったです。
さて、いま行政では災害時に無理に帰宅しないことを奨励している。そのために各所に帰宅困難者の受け入れ準備をするように話し合いが進んでいるようだ。確かに歩道も車道も大渋滞の現実を見るとそうせざるを得ないだろう。歩道を歩く人が途切れないため、信号機のない交差点で脇道に入るクルマが動けず、信号機があっても1回の信号で曲がれるクルマはほんの2,3台。クルマがほとんど動かないのは当然である。
今回の地震は震源が東京から遠く離れていて東京の揺れ方はそれほどひどくなかったため、裏道を歩いての帰宅にほとんど危険がないと判断して私は裏道で帰ってきたけれど、本来細い裏道を歩くと余震による建物の崩壊や火災から逃げられないのでなるべく通ってはいけない。まあ、大通りの歩道でもビルの上階からガラスの破片が降ってくることだって大いに考えられる。首都直下で大地震があった時は移動は厳禁であろう。
とはいえ、心情的には家族に一秒でも早く会いたいだろうし、自宅の様子だって気になる(まあ、自宅は早く見たからといってどうなるものでもないけどw)。そこのところはどうしたものかなあ。ネットで家族の状況確認ができても安心できるわけではないし、そもそも首都直下地震の場合には電気とすべての通信手段が途絶える可能性もあるしねえ。
そして単身赴任となった今、心配は倍増。しっかりとした備蓄と安否確認方法を再確認することくらいしかできないけど、最低限それくらいはやらないとね…なくなられた大勢の方の死を無駄にしないためにも。
時折陽もさす穏やかな日曜日。平和な日々を送れることに感謝しつつ、一年前に思いを馳せる午後でした。さあ、明日は月曜日、明日からもがんばりましょうか。