先週感じたこと

今日は別の記事を書く予定だったけど、先週話題になった話を少し(のつもりで書いたら無駄に長くなった。長いわりに全然面白くならなかった…orz)。ワタシはモノを作って売っているわけでもないし、マーケティングや広告宣伝業界とも関係ないし、レビュー系のブロガーでもないので、当事者に比べたら自由にものが書きやすいと思うので、端から見た感想を。というか、実情をよく知らない外部の人間の持つ印象に過ぎないので、認識にズレとか誤りとかありそうですが。(言い訳から始まる文章にろくなものはないよねw

 

真に公正なマスメディアなんて幻想に過ぎないのはご存じの通り。その番組のスポンサーでなくても有力な広告主を悪く扱うことはあり得ない。というか、大手企業は情報をコントロールするために広告料を出しているわけだし。情報番組だって、レストランや旅館に対して、お金出すなら取材するよ?的な流れで作られているものも多いと聞いたことがある。そういえば、一時期「やらせ」が問題になったけど、情報番組でグルメレポーターが「おいしい!」っていう演技をするのは、アレはやらせにはあたらないのかな?マスコミにおける白黒の境界線ってどこにあるんだろ?

というわけで、マスメディアといえば商業主義的で信用できないという考えが視聴者に広がっているせいで、もはやそのことを批判する声もあまり聞かないように思う。ワタシはマスコミを情報ソースとしてそれほど信用していないので、番組自体が楽しく見られる作りになっていればそれでもいいのかなあと思ったり。まあでも「○○は身体に良い」とみのもんたが言えばスーパーで売り切れになるわけなので(たとえが古い)、信用してる人は今でもたくさんいるのかも。

 

こういったマスメディアの体質に対する反感と、自分たちが作り出してきたコンテンツで別の誰かが金儲けをすることに対する嫌悪感から、インターネットでは嫌儲思想を強く主張する人がいる。ネットビジネス花盛りのこのご時世に儲けるなと言っても意味がないわけで、要するに、儲けること自体ではなく、こっそりわからないようにして儲けていることに嫌悪感を抱くという話であるならば、その気持ちはまあわからないではない。(ようやく本題)

でも、なんでネットはクリーンじゃなければいけないんだろう。いや、人々が気にしているのはネット全体ではないよね。既存メディアがネットに設けたサイトでは偏った記事があっても「提灯」と呼んで笑い飛ばすだけであって、特に過剰な反応はしないように思う。

ということは個人メディア限定な話なのだろうか。芸能人が唐突に、中身が空っぽかもしくは本人の考えとは思えない内容の商品レビュー記事をブログにあげて話題になることはずいぶん前からあったし、無名の一般人ブログでもそういう記事は結構多い。相手が芸能人の時には祭りになることはあっても、ブログ閉鎖まで行くことはないよね?ワタシ個人はそういうのを見かけると、芸能人ならば、ああ、そこまでやらないといけないのか、所属事務所、結構困ってるのかな?とか思うだけだし、一般人の場合にはそこまでして小銭が稼ぎたいかねえと思うくらいで(大金だったらむかつきますw)。この例でもたいして嫌悪感を抱かないのは、わかりやすいから。要するに実は儲けることがダメなんじゃなくて、こっそりわからないようにというのが反感を買いやすいんじゃないかなあ。

でも、「こっそり」ってわかりにくいからこっそりなのであって、裏に何もないことの証明って、現実的には不可能だよね?いくら利益供与はありませんって明示したって、ただ言ってるだけで、証拠なんて出しようがないもんね。金銭の授受があった場合はそれを明示することって法律で義務づけてもいいと思うけど、そうなると、じゃあマスコミの場合はどうなっちゃうんだろうw やっぱ無理だよね?

というわけで結局は当事者の善意に期待するしかなく、掲示板などの運営者は信頼性確保のために今まで以上に手間とコストをかけるしかないんだと思う。そして情報を得る側の人間は、ネットの純潔を闇雲に信じるのではなく、歪められた情報が含まれている可能性を意識しながら、すべてを楽しみながらネットを利用していく姿勢が大事だよね。ブログや掲示板の情報を鵜呑みにするなんて、便所の落書きを読んで数万円するガジェット買いに行くようなもんでしょ?まずはじっくりその記事を書いたブロガーについての人間観察を続けてから、その情報の信頼性を判断すべき。そのブロガーがどこからお金もらってるのか、どこの社員なのかとかを知らなくたって、記事の信頼性は過去の記事から判断できる。そうすれば誰もがネットを楽しみつつ、物欲を満たせるようになると思うんだけどな。っていうか、小金もらってる人よりも「信者」の方がよほど歪んだ情報発信してるから、そういうのをチェックするためにも、やっぱりブロガーの人間観察は大事だよ(笑

 

あ、某社について言えば、ブロガーに対して利益供与してるよね?最新ガジェットを借りられたり、発売前の新製品の試用イベントに出席できたり。1記事いくらの小銭よりはるかに価値のある利益供与だよね(笑。次にも良いガジェットが借りられるように、依頼主の喜びそうな記事を本能的にしたためてしまう恐れがあるような。いや、そもそも血の通った人間ならば、ただで貸してもらって悪く書けるはずがないし。その辺を人情に流されずにしっかり書けているかどうか興味を持ちながらブログを読んでいきたいですよね(笑。

そうか、考えてみればブログ読んで楽しんでいるということはワタシも間接的に某社から利益供与を受けてることになるのかな?え〜、では、受益者といたしましては、今回突然流れ弾が飛んできた某社に1日も早く元気になってもらいたいと思う今日この頃。人の噂も七十五日とはいいますが、75日も待てないですよね。ネットは時間の流れが速いですから、もっとずっと早く落ち着くでしょう。そうしたら業界全体で丁寧にルール作りをしていければいいんじゃないかなあと思います。