前の記事はこちら。栓が開いたところで、いよいよワインを注ぎます。
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赤ワインを飲む時、ワインボトルから直接グラスに注ぐのではなく、デカンターに一度移し替えてからグラスに注ぐことがあります。私は普段、赤ワインはブルゴーニュしか飲まないので、デカンタージュはしないのですが、ボルドーなど濃いめのワインを飲む時にはやった方が良いようです。
デカンタージュする目的のひとつは、ワインを酸素と触れさせることにより、風味を変えることにあります。瓶の中に貯蔵されたワインは強い還元状態にあり、「閉じている」と表現されています。それを酸素とわずかに反応させてワインを開かせることで、香りが良くなり、渋み・収斂味が低減されるといわれています。
とはいえ一般家庭でデカンターを準備するのはメンドクサイので、普通はしませんよね。そんなときの便利グッズとして、ワインを注ぐ時に空気と混ぜるグッズというものが売られています。デキャンティングポアラーという名前で市販されていることが多いようです。ここで紹介するグッズもそのひとつ、AMUSER エアレーターです。
ワインの口に取り付けてそのまま注ぐだけで、適度に空気と混ざりながらグラスに注がれます。透明なプラスチックの注ぎ口に、ねじれた仕切りがあり、ワインをぐるっと回転させることで空気と混ぜながら注ぐ仕組みになっています。
使い方は至って簡単。ボトルに差してただ普通にワインを注ぐだけ。普通に注ぐよりも出てくる液量が少ないので、なんか、チョロチョロ注ぐ感じになりますね。
さて、肝心の効果ですが、この手の商品はうさんくさいと思っていたんですよね、今まで。というわけで、普通に注いだものと実際に飲み比べてみました。比べてみると、確かに味は変わります。口当たりがまろやかになると同時にふくよかな味や香りがわかりやすくなる気がします。ツマも同様の感想でした。グラスでワインをクルクル回しながらしばらくおいておくと、違いはわからなくなってしまいますが、注いだばかりの時は確かに違いますね。エアレーターの構造で空気が良く混じったのか、チョロチョロ時間をかけて注いだことで空気と混じったのかは定かではありませんが、とにかく、効果があることは間違いないようです。なお、ブルゴーニュワインでも味の変化はわかりますが、若いボルドーなどの方が味の変化が大きいようです。
ワインを注ぎ終わったらエアレーターを外してから栓をしなければいけないわけで、ちょっとメンドクサイですし、使うたびにすぐ洗わないと透明なプラスチックに色が染みついてしまいそうなので、その辺が少し手間ですが、見た目もちょっとかっこよさげですし、注ぐ時に液だれもしにくいので、重い赤ワイン好きの人は持っていてもよいグッズのひとつではないかと思います。
追記
メーカーの web site には、『ワインが360°回転され』と記載されていますが、エアレーター内部の仕切りは
根元の部分で下だった部分が上に、上だったところが下に来ていますから、180度回転しています。
正確にはきっちり180度回っていないですね。約160度くらいねじれているようです。
ワインの瓶を出るときにこの写真で向かって左下の位置にあったワインは時計回りに約360度回転して右下の位置までたどり着いて流れ出ますが、右下の位置にあったワインは数十度回転して、左下から流れ出ますから、平均すればワインが360度回転したというのは言いすぎのような気がします。
あと、もっというと、この方式だと左側のワインと右側のワインの左右を入れ替えているだけで、空気とワインが混ざってるわけじゃないですよねw
次回はワインの保存グッズを取り上げたいと思います。