Mandarin Oriental, Hong Kong

旅行先のホテルは通常、滞在型リゾートでは居心地の良い高級ホテル、観光地では交通の便と清潔感優先という感じで決めているんだけど、今回は観光せずに部屋で仕事してる時間が長いはずだったのでリゾートでもないのに高級ホテルにしてみた。泊まったのは香港島側で一番の老舗ホテル、マンダリンオリエンタル。もっとおしゃれな高級ホテルはいくつもあるけど、今回は歴史と伝統を重視して。

これだけ見ると立派なホテルに見えるけど、超高層ビルが乱立する中ではかなり小ぶりな建物といわざるを得ない。

ロビーなどの空間も上質な香港的豪華さはあるけど、今時のホテルに比べると空間的な壮大さとかはかなり控えめかな。

客室は落ち着きがあり、大きめの窓が特徴。

液晶といえばもちろんシャープ(笑)。写っている風景は昔のマンダリンオリエンタル。いまよりずっと格式があったに違いない。当時は全室にベランダがあったんだよね。手前のかごはウェルカムティー。その隣の怪しい容器は氷入れ。滞在中は常に氷が補充される。

広めのデスクには双眼鏡が置かれ、もうどこでも覗き放題(笑。デスク下には情報系コンセントが。香港は電源コンセントが特殊な形状をしているんだけど、この電源は各国のプラグが刺さるようになっている。さらに各種接続ケーブルも常備されていて、古いホテルのわりにこの辺はかなり充実。マンダリンオリエンタル東京もたしか、ケーブル類が部屋に置いてあった気がする。

ベッドにはなぜか浴衣が。クローゼットにはバスローブとナイトガウンもあるので、浴衣は日本人限定のサービスなんだろうなあ。枕元の電灯のコントローラーも充実。すべての電気のオンオフが制御できる。

浴室は写真撮り忘れた。バスタブと、その隣にシャワー付きの洗い場がある。シャワーブースとして区切られているわけでもなく、シャワーカーテンも無し。完全に日本式。トイレは別室。これも日本式。バスアメニティーはエルメス。バスソルトがいかにも塩を振りかける的な容器でおかしい。

朝食はもちろん香港のホテルの定番、洋食と中華のビュッフェ。毎日完全に同じメニューだけど(あ、点心は変わるのかも)種類が多いので飽きさせないし、味も良い。卵料理は作ってくれる人がいるし、果物も豊富だし。最後のガラス瓶に入っているのはホイップヨーグルトのマンゴーのせ。非常に軽いスフレのようなヨーグルト。かなりおいしかった。

朝食ビュッフェって国民性が出るというか、見ていてなかなか楽しい。欧米のビジネスマンはあくまでも日常を変えない。これだけ食べ物があるのに、オレンジジュースとコーヒーとパンだけとか、新聞読みながらシリアルだけとか。ホントもったいない(余計なお世話。一方、私を初め日本人観光客の皆様は端から全部取るのが目標という貧乏根性。面白いのは中国人。好きな物だけ山盛り取ってくる。お皿にマンゴーだけ山盛りとか、なぜかベイクドトマト山盛りとか。昔ロンドンのホテルで見た中国人は缶詰の黄桃だけ山盛り食べていたなぁ。

しかし、ホテル内でほとんど日本人を見なかった。朝食会場でもホテルのロビーでも米英仏を初めとする欧米人がメインで中国語をしゃべる人たちも結構いたけど、日本人は皆無。各社香港ツアーでも採用されているし、各社ガイドブックにも載ってるのに人気ないんだなあ。