夕食@マルセイユ

マルセイユに戻って夕食。ホテルの近くにはろくなところがないので、観光名所である旧港まで出てみた。

 

旧港からすぐ一本裏道に入るとレストラン街になっている。名店揃いとかそういう意味ではなく、あからさまに観光客相手の安レストラン街。

インド料理とか中華とかの店もわずかにあるけど、シーフードの店が大半で、どの店も外見上の特徴はあまりなく、店を選ぶのに苦労する。ほとんどの店で前菜+メイン+デザートで1,800円という格安プリフィックスメニューの看板を掲げていて、店ごとに料理の中身が少しずつ違うようだ。まあこういう観光客相手の店だと味なんて期待して迷うほどのものじゃないということで、適当な店に入る。フランス語のできない東洋人の1人客でしかも格安コースだけの注文なので、ギャルソンの態度は素っ気ない。地元の白ワインを飲みつつ料理を待つ。

前菜は魚のスープ Soupe de poisson。マルセイユというと一番の名物料理は世界三大スープの一つ、ブイヤベース。要するに魚のごった煮。魚で出汁を取った濃厚なスープに、具として魚が添えられるんだけど、安い店だと具の魚の味がすっかり抜けていたりするので、具のないスープだけのものを頼むのがよいというガイドブックの教えに従ってみた。

食べ方は、かちかちになったフランスパンの輪切り(クルトン)にニンニクをこすりつけて、ルイユと呼ばれるニンニクと唐辛子入りのマヨネーズを塗りつけて、うえにチーズを乗せたものを作って、これをスープに浮かべる。クルトンがスープをすってふやけたところで、すくって食べる。正しいかどうか知らないけど、多分そう。

これが結構美味しい。魚のスープのうまみとルイユやチーズのこくが相まってなかなかいける。あっという間に完食。感激するほどじゃないけど、悪くないじゃないか。

 

メインのシーフードグリル。明らかにショボイ。値段相応と言えばそれまでだけど、これはちょっとね・・・味はまあ普通。

 

デザートはカシスと洋なしのソルベ。

そんな感じで南仏初日終了。