Twitterを見ていると、世の中の人はみんな最新のデジカメに興味があって、毎年のように買い換えるのが当たり前のような錯覚をしてしまうけど、世間の人の認識はずいぶん違うわけで。去年の夏休みに職場の旅行で草津方面に行ったときとか、周りを見渡すと半数以上が携帯で写真撮っていて、あとはコンデジ。しかもワゴンセールとかで1万円以下で売ってそうなモデル(ようするにワタシのよく知らないモデル)。小さい子連れの家族とかに時折Kissクラスの一眼レフを持ってる人がいるかなあという感じで、NEXもPENも結局一台も見当たらなかった。
海外旅行で有名な観光地に行くと様子が違って、さすがに写真を携帯で済まそうという人はごく少なくて、コンデジと一眼レフが半分ずつといった感じ。なかでも西洋人の一眼レフ率は結構高く、コンデジを持っている人の方がはるかに少ない印象。奴らくらい図体がでかければ一眼レフだって大きくて重いとは思わないんだろうし、むしろあの無骨な手でコンデジをうまく操ること自体が難しいのかもしれない。あと、中国人もみんな一眼レフ。しかもだいたいニコンかキヤノン。リゾートでコンデジ持ってる中国人見たことがない。遊びのために海外に出てこられるほど裕福な人がコンデジに興味を持たないのはまあわかるよね。
最近、この様子が少しずつ変わり始めた気がする。ミラーレスで写真撮ってる人が日本人限定で増えてきた。去年くらいまではミラーレスっていわゆるカメラ女子っぽい人が町中のスナップとか撮っていたようで、観光客にはあまり見かけなかったんだけど、軽井沢とかそういうちょっとハイソ(?)な観光地とか、築地とかスカイツリーとか写真好きの人が選びそうな観光地にはずいぶんミラーレスが増えてきた。これから先、本当の一般人にまで定着するのかな?
グアム島で水着女性の激写に余念のない某氏を相手に、大量のワインを注入しながら上述のようなことを考えながらツイートしていたら、つい口が滑ったようで、
@argentum_vivum @kuritter_jp 悪かったよ、そこで知識止まってるよ(>_<)
— SAIKA KAZUHIKO (@SAIKA) June 25, 2012
サイカ先生に怒られた・・・
その後、朝になって我がTLのVIP各氏によって袋だたきに遭いましたよ。忘れてたよ自分のフォローワーが一眼レフ教の信者であったことを(マテ。っていうか、朝の出社前の時間ってみんな忙しいんじゃなかったの?あんなにツイートが続くとは思いもしなかったよ。
というわけでワタシは反一眼レフ派だと思われているのですが、実は案外そうでもありません。持ち運ぶのに重くてかさばる、他人の前で撮るのにちょっと恥ずかしいということだけが欠点で、撮影装置としてはコンデジとかミラーレスよりもずっと好きです。それはクオリティの高い写真が撮れるとかそんな高尚な話ではなく、気軽かつ気持ちよく写真が撮れるから。全自動のモードでシャッター切るだけで失敗なく写真が撮れる確率は一眼レフの圧勝だと思います。ファインダーのぞきながらシャッター半押ししたときにヒュッと焦点が合う気持ちよさ、小気味よいシャッター音と高速連写。コンデジの性能が上がった今でも特に動く被写体を撮るなら圧倒的に一眼レフですよね。
ミラーレスってこういうところがちょっと中途半端だと思うのです。コンデジ的なぎくしゃくした感じが残っていて。でも、それってミラーレスだからというわけじゃなくて、液晶見て撮るというのがあわないだけなのかな?昔、職場の遠足で写真撮っていたら、後ろからこっそり液晶のぞき込んでいた若造に「いまいちですね」って言われたのがトラウマになってるわけじゃないけど、多分、液晶のぞきながら写真撮るのがいまいち好きじゃないのかなって思うんですよ、ワタシ。
というわけで、ファインダーのぞきながら一眼レフ的に撮れるけどサイズが半分のカメラ、出ないかなあ。え?NEX-7?OM-D?もう一回り小さくなるともっといいんだけど…